犬夜叉   用語集

 

 

 

梓山 #455〜

 精霊によって守られている、神聖な霊山。この精霊には顔が無く、見る者の心によって神の姿にも魔物の姿にもなるという。人が山に足を踏み入れた場合、幻を見せて心を惑わせて本心を試す。頂上には霊廟があり、万が一の時のためにと桔梗が納めた清められた清浄な弦がある。

雩の鉾 #96〜

 水神が持っている神器。これを持った者は、神と同じ力を得る事ができる。この鉾で突かれた物は瞬時に水泡となって消滅してしまうほか、雨雲を呼び寄せて強大な水竜巻を造り出すこともできる。

犬夜叉の森 #1〜

 犬夜叉が封印された大木の周囲にできた、村の東に位置する森。森全体が瘴気で囲まれており、禁域とされている。

招霊の木 #328〜

 魔寄せの時に使う媒介となる霊木。妖を招き寄せる性質があると思われる。

鬼女の集落 #288〜

 戦で家族を失った女性たちが身を寄せ合い、助け合って暮らしている場所。だが女性たちは化け山椒魚の卵を飲まされて操られており、集落に迷い込んだ人が男性なら皮を剥ぎ、女性なら卵を飲ませて仲間を増やしている。

鬼の首城 #228〜

 最近周辺で妖怪が増え出しているという城。城主の先祖が退治した鬼の首を魔除け代わりに埋め、その上に建てられたという。この鬼は生前、法力を持つ人間を好んで喰らい己の力にしており、その鬼が奈落がいなくなった事で息を吹き返したのである。城の姫を祟り殺して成り代わり、遺体を殺した人間たちの法力の入れ物にした。更に殿も殺して鬼とし、姫の死体の見張り番をさせている。また夜毎幻の鬼の首を出現させて退治に来る者たちの目を誤魔化すなど、弥勒でも手こずるほどの邪気を持っている。

風穴 #52〜

 弥勒の右掌にある、何でも吸い込むブラックホールのような穴。元は奈落が呪いによって弥勒の祖父に穿ったもので、奈落を倒さない限り穴は消えない。普段は法力のかかった数珠で封印しているが、一定期間を過ぎると穴は広がりきって自分自身を飲み込んでしまう。

風の傷 #60〜

 鉄砕牙の極意とも呼べる、鉄砕牙の真の威力を引き出す正しき軌道。その正体は妖気の流れがぶつかってできる風の裂け目ともいうべき部分で、正しく嗅ぎ取って斬れば鉄砕牙の威力が100%発揮される。ただし、そのためには犬並みの嗅覚が必要となる。

河童の手のミイラ #1〜

 かごめが祖父から誕生日プレゼントとして渡された品。幸福を呼ぶ幸運グッズらしいが、直後にブヨに与えられた。

幻影殺 #121〜

 奈落が使う妖術の一つ。人の心にある陰の気が一つでも奈落の特殊な触手に触れたが最後、その人を陰の幻に囚えて魂を喰い尽くす。

五雷指 #380〜

 妖狼族代々の魂を纏い強力な雷を帯びた妖爪で、妖狼賊の宝。妖狼族先祖代々の墓の奥深くに納められており、仲間を大切にする気持ちが無ければ扱うことは出来ない。墓守である炎を吐く三つ首の妖狼は、先祖たちの魂が岩に宿って形を成したものであり、幾度砕かれても無限に再生する。

御霊壺 #347〜

 妖怪退治のために、御霊丸が子供たちに与えた壺。中に敵を貫き殺す妖怪が入っている。

猿ヶ森 #232〜

 猿神とその眷属である猿の精霊が住んでいる森。精霊たちは様々な幻術を使いこなす。

四魂 #94〜

 神道の一つの考え方。すなわち荒魂・和魂・奇魂・幸魂の四つの魂が揃って一霊となり、肉体に宿ったのが心であるという。荒魂は勇・和魂は親・奇魂は智・幸魂は愛を司っており、これらが正しく働いた一霊は直霊といい、人心は正しく保たれる。悪行を働いた一霊は邪悪に転んで曲霊となり、人は道を誤る。つまり、魂は良くも悪くも成り得るという考えである。

四魂の玉 #1〜

 桔梗が浄化して守っていた、強大な妖力を秘めた玉。翠子と妖怪の魂から生まれたこの玉は、悪しき者に底知れない力を与えるため、様々な妖怪たちや邪な人間たちが狙っている。悪しき者が持てば汚れが増して曲霊となり、清らかな魂を持つ者が手にすれば浄化されて直霊となる。桔梗が死ぬ時に一緒に燃やされこの世から消えたはずだったが、かごめという存在によって再び現世に現れた。かごめの破魔の矢によって粉々に砕け、世界中に飛び散ってしまう。ちなみに日暮神社に伝わっている伝説では、最後に玉を手にした者が唯一の正しい願いを選んだ時、玉は浄化されこの世から消え去るといわれている。

七人塚 #236〜

 七人隊を鎮めるために作られた塚。七人隊が処刑された所に、祟りを恐れた土地の者たちによって建てられた。

七人隊 #234〜

 十数年前に東国の方からやって来た、雇われ兵隊の集団。頭の蛮骨・副官の煉骨・切り込み隊長の蛇骨を筆頭に、睡骨・銀骨・霧骨・凶骨の七人組である。どの城主の家来にもならず、戦を渡り歩いて仕事を引き受けていた。七人で百人分の働きをするほどの強さだったが、人殺しが大好きな外道の集まりだったため、とある北の寒村で大名たちの軍勢に捕らえられ処刑された。しかし奈落によって四魂の玉の欠片を与えられ、現世に蘇ってしまう。犬夜叉たちを殺せば四魂の玉の欠片をそのまま貰えるという話に乗って犬夜叉たちを襲うが、実際は白霊山に籠った奈落の露払いと奈落が回復するまでの時間稼ぎに過ぎない。凶骨は額に欠片を仕込んでいるが、残り六人は首に仕込んでいる。

精命幹 #413〜

 二枯仙の背骨に当たる部分であり、二枯仙の命の源。これがある限り、二枯仙はいくら傷付いても死なない。また仙人だった頃の仙気に守られているため、普通では傷一つつける事は出来ない。

奪鬼 #383〜

 刀秋が竜人に鱗を貰い、これを打ち込んで鍛えられた妖刀。闘う相手の妖気を奪い取って吸収し、その度に強く化けていく。しかも凄まじい邪気を纏っているため、刃を交えるたびに相手の刀を蝕んでいくという。ちなみに打ち損じの出来損ないを一本、ムジナが盗んでいっている。

魂移し #11〜

 自らの魂を別の物質に宿らせる術。体は不死身となるが、その物質を壊されると死んでしまう。

魂鎮めの言霊 #3〜

 念珠を発動させる言葉。犬夜叉に対する言霊は、かごめが咄嗟に叫んだ「おすわり」である。

血玉珊瑚 #214〜

 百鬼蝙蝠の結界の守り役に、代々受け継がれてきた宝玉。守り役の力を引き出し、強い結界を作り出す。代々の守り役の妖力を蓄えているという。

鉄砕牙 #15〜

 化け犬の亡骸の中に納められている宝刀。刀々斎が化け犬の牙から鍛え上げた妖刀で一振りで百匹の妖怪を薙ぎ倒すが、それには風の傷を嗅ぎ取る必要がある。元々化け犬が人間である犬夜叉の母を守るため、そして犬夜叉に与えるために生み出したものであるが、それは同時に犬夜叉の中に眠る妖怪の血を封じ込めるためでもある。強い妖怪を斬る事でその妖力を吸収する特性がある他、刀自体に結界が施されており人間や半妖にしか触れることは出来ない。また朴仙翁の枝から削り出された鞘にも強力な結界が張られており、かなり強力な攻撃を受けてもビクともしない。数々の技や妖力を吸収して充分に強くなった後、冥道斬月破を完全に操れるようになった天生牙を吸収すれば、この刀は黒刀となり真の完成を見る。

天狗のヒゲ #530〜

 日暮神社の宝物殿に納められている、由緒ある宝物の一つ。

天生牙 #12〜

 殺生丸が父より与えられた、あの世とこの世を繋ぐという刀。刀々斎が鉄砕牙から打ち出した妖刀で一振りで百名の命を救える癒しの刀であるが、真に人を想い慈しむ心がないと使いこなせないという。もしその心を持ってこの刀を持てば、死者を連れに来る餓鬼を見出し斬り捨てる事で死に行く者の命を救うことが出来る(ただし、一人につき一回だけ)。また、朴仙翁の枝から削り出された鞘にも強力な結界が施されており、持ち主を守っている。あくまでもこの世ならぬ者を斬るための刀なので武器としては全く役に立たない代物だったが、殺生丸に「自分ではない誰かのために怒り悲しむ心」が生まれた事をきっかけに、刀々斎の手にで武器として鍛え直された。それによって眠っていた冥道を斬り開く能力も甦り、非常に強力な武器として生まれ変わる。ただ武器として振るう時も、命の重さを自覚し慈悲の心を持たなければ真の力を発揮する事はできない。

闘鬼神 #158〜

 灰刃坊が悟心鬼の歯から打ち上げた、禍々しき邪剣。凄まじいまでの邪気を発しており、制作者である灰刃坊も剣に籠っている怨念に操られてしまった。ところが殺生丸は易々と邪気を押さえ込み、怨念を封じ込めて新たな武器としてしまう。剣圧だけでも敵を切り刻めるほどの威力を持つ。

人頭杖 #12〜

 化け犬の墓へ行く時の鍵となるもので、翁と女の顔がついている杖。墓へと通じる場所に杖を立てると翁の顔が笑って道が開くが、違う場所では女の顔が鳴くだけで何も起こらない。武器として使うこともでき、翁の口からは強力な灼熱の炎を放出できる。

人面果 #79〜

 桃果人が育てている植物。人の骨を養分としていて、その人物の顔が果実として実る。この果実は不老長寿の薬になるという。

念珠 #3〜

 楓が持っていた霊力の籠った数珠。相手の首にかけて魂鎮めの言霊を放つと、強烈な力で地面に叩きつける事ができる。

呪いのツボ #411〜

 日暮神社の宝物殿に納められている、由緒ある宝物の一つ。何百年を経た今でも妖気を発し続けているという。

魄 #338〜

 生き物が皆持っているという、体を動かす力。例え魂(心)が抜けてもこれが残っていれば、体は生存本能の赴くままに動き続ける。

爆砕牙 #518〜

 失ったはずの左腕と共に現出した、殺生丸が生来体内に持っていた力が具現化された刀。これが現れた事そのものが、彼が父親を越えて鉄砕牙への未練を断ち切り、真の大妖怪として一人立ちした証である。この刀に斬られたものはその名の通り爆砕され、更にそれに触れたものにも効果を及ぼす。最初は刀身のみだったが、刀々斎によって鞘が用意された。

爆流破 #189〜

 鉄砕牙の奥義のようなもので、相手の妖気を風の傷に巻き込み妖気を逆流させる必殺剣。絡み合った風の傷と妖気は渦となって押し戻され、敵は自分の妖気と鉄砕牙の威力を纏めて浴びる事になる。だが発動するには妖気のどこを斬るかを正確に読み取り、更に敵の妖気を圧倒する強い気が必要である。また、風の傷を刃にまとわり付かせる事も条件の一つと思われる。

白霊山 #227〜

 白心上人によって開かれた寺がある山。その寺はお清め所と言われ、ここに詣でればどんな罪も清められるという。この山は周辺の土地の気を浄化しているため、邪なものや妖気を発するものを寄せ付けない。また上人によって強力な浄化結界が張られているため、妖気を持つ者は一歩たりとも入る事が出来ない。奈落はこれを利用して山中に隠れている。

半妖 #1〜

 人間と妖怪の間に生まれた者たち。普段は普通の妖怪と変わりないが、一時妖力を完全に失う時期がある。その時期は千差万別だが、命に関わる事ゆえ彼らは決してその時を明かすことはない。そしてほとんどの場合は、妖怪にも人間にも迫害されてひっそりと一生を終える事が多い。

蛮竜 #250〜

 蛮骨専用の大鉾。大の男3人がかりでないと動かせないほどの重量があり、蛮骨以外には扱えない。凄まじい切れ味を誇る他、四魂の玉の欠片を入れて強化されてから、刀身から巨大な閃熱を発するようになっている。

日暮神社 #1〜

 東京にある、かごめの祖父が神主をしている神社。かなり歴史のある神社で、樹齢五百年の御神木・四魂の玉・骨喰いの井戸・呪いのツボ・竜の尾の干物・天狗のヒゲなど、色々と由来があるらしい。それらが納められている宝物殿も存在する。ちなみに御神木は、500年前に犬夜叉が封印されていた木である。

聖島 #255〜

 白霊山の麓の湖に浮かぶ、小さな島。俗人が立ち入る事は許されず、新太郎の家の男子だけ縁あって渡る事を許されている。生き仏(即身仏)となった白心上人の世話をするためである。

人見城 #86〜

 とある国の領主、人見家が住む城。夜な夜な大グモが現れ、何人も喰い殺されているという。この騒ぎは全て奈落の策略であり、城は奈落に乗っ取られてしまう。

火鼠の衣 #1〜

 犬夜叉が着ている、火鼠の毛で織られた衣。並外れた頑丈さで、火をかけられても決して燃えず、並の刃物では傷一つ付けられない。

火の国の山 #298〜

 あの世とこの世の境へ通じる門がある場所。牛頭と馬頭が守っており、門は死者以外通る事は出来ない。もしも生者が無理に門を開けた場合、門の向こうから来る光によって石にされてしまう。

飛来骨 #85〜

 幼い頃に珊瑚が父から与えられた、ブーメラン状の巨大な骨。様々な妖怪の骨を固めた代物で、妖怪退治屋の里で作られた武器の一つである。この妖怪たちは全て退治屋に退治されたものであり、彼らの骨は邪気を清め怨みを鎮めた上で固まっている。よって珊瑚がこれを大切なパートナーとして妖怪たちと戦っていくことが、彼らへの何よりの供養となっている。一度戦いの最中で壊す事になってしまうが、薬老毒仙の力で無事に甦る。またその影響で、敵の邪気を巻き込んで邪気を打ち砕く能力が付与された。

巫蠱の術 #116〜

 奈落が自分の身体を作り出すために用いた術。人見城の近くにある山の洞穴に、数多の妖怪を閉じ込めて殺し合わせたのである。負けた者は勝った者に取り込まれ、勝ち残った最後の一人は蠱毒という生物になり、奈落に取り込まれて新しい身体となる。

不妖壁 #336〜

 持っている者の妖気を消す石。外敵を寄せ付けず、無益な争いをしないための守り石である。岳山人が山として眠り続けるために必要な石だったが、赤子の白童子を隠すために奈落が盗んでいってしまう。

骨喰いの井戸 #1〜

 現代の日暮神社と戦国時代の犬夜叉の森にある、四角い枯れ井戸。元々妖怪の骨の捨て場であり、何日かたつとそれが消えてしまうところから名づけられた。百足上臈の事件以降、現代と戦国時代とを結ぶタイムトンネルとなっているが、何故か行き来できるのはかごめと犬夜叉のみ。

魔寄せ #328〜

 招霊の木を媒介として行う法。木に妖を誘い集めて一度に滅するというが、高い霊力が無ければ出来ることではない。

冥界 #410〜

 あの世、もしくは死後の世界。ここに住む妖怪には、現世の武器では一切触れる事が出来ない。

冥道 #410〜

 冥界へと続く一本道。進むごとに道は崩れ、後戻りできなくなる。また並の生物ではあっという間に生命力を奪われ、冥界の住人(死者)となる。

冥道石 #467〜

 殺生丸の母が夫から預かっている石。殺生丸が訪ねてきたら使えといわれていたらしい。冥道と繋がっていて所有者には冥界の様子が手に取るように分かるほか、冥道犬を操る事も出来る。

冥道残月破 #410〜

 死神鬼が編み出した、冥道を斬り開いて敵を冥界に送ってしまう技。後に化け犬が鉄砕牙に吸収し、天生牙を生み出してそちらへ移動させた。使い手の腕が上がれば上がるほど、冥道が三日月程度から円に近付いていき、敵の体をまるごとあの世に送れるようになる。そして「斬れない刀」である天生牙から「斬る刀」である鉄砕牙に移り、犬夜叉がこの技を完全に使いこなした時、冥道は絶対不可侵のあらゆる物を斬り裂く刃として進化を遂げる。

妖怪 #1〜

 姿形は人間そっくりなものから人間離れしたものまで様々だが、普通の人間では持ち得ない能力を持ったものたち。妖怪同士でもしょっちゅう争っている辺りは人間と大差ないが、半妖は絶対に仲間として認めないという傾向がある。

妖穴 #428〜

 妖気によって生み出される渦の中でも、唯一真の妖気の渦と呼ばれるもの。妖怪や術の核ともいうべきもので、これを探し出して破壊すればどんな妖怪や術でも倒したり破ったり出来るという。

妖怪退治屋の里 #85〜

 妖怪退治を生業とする者たちの里。退治した妖怪の骨や皮などで武器や鎧を作る、工房としての役割も持ち合わせている。また、元々里のものである四魂の玉の欠片を集めてもいる。奈落の手引きで妖怪の群れの襲撃を受け、壊滅した。

妖術昇級試験 #505〜

 狐妖怪たちの間で年に一度行なわれているという試験。人をより上手に化かした者が、それに見合った分だけの位を授かる。位は最低の少初位下から最高の正一位まで三十段階。制限時間は一晩。

溶毒 #484〜

 いかなる妖怪でも骨も残さず溶かしてしまう猛毒。妖怪退治屋の切り札である。

竜の尾の干物 #530〜

 日暮神社の宝物殿に納められている、由緒ある宝物の一つ。幸福を呼ぶといわれているらしい。